2022年2月16日

『館歌歌詞変更問題について』(令和3年10月21日 東京修猷会提出資料)

 

令和3年10月21日開催の東京修猷会提出資料

昭和42年卒有志 

1,問題の経緯 

我々修猷館卒業生にとって心のより所である館歌、その2番の歌詞の「・・青春の血は玄海の荒き怒濤と沸き立ちて・・」の「玄海」の表記が、昭和42年卒業生が在校中のものとは異なり、いつの間にか「玄界」に変更され今日に至っている問題につき、昭和42年卒の川原章氏が疑問を提起したもの。

現在、館歌制定時の原本は不明のままだが、大正十二年に館歌が初めて制定された際の歌詞は「玄海」であったと推定されている。

その後、昭和53年同窓会の応援歌伝承会編纂による「修猷歌集」で「玄海」が「玄界」に変更され、それ以降も「修猷館200年史」では「玄界」が、「修猷館220年史」では「玄海」が使われるなど、出版物により異なった使われ方がされてきている。ただ、学校の公式資料は、平成13年の「学校要記」からは、「玄界」に統一され、今日に至っている。

2, 考察 

言葉の意味で考察するならば、

玄海=玄界灘のことであり、玄界灘は通常、玄海又は玄洋とも略称される。

玄界=「玄」と「界」の漢字の意味のみを見れば黒く暗い世界、幽界を意味するようである。

「玄海」は、「玄海国定公園」、「玄海町」、「玄海中学」、「玄海原発」などの使用例も多い。

同様に「玄界」も「玄界島」、新しくは「玄界高校」などの使用例はある。

「…青春の血は『ゲンカイ』の荒き怒涛と湧き立ちて…」の歌詞としては、館歌制定時の「玄海」の方が望ましいというのがK氏の指摘であり、同窓会本部や学校当局にも質疑を行っている。

3,これまでの経過

・令和3年1月2日から、昭和42年卒K氏より同窓会、学校に何度か質問状を送る。

・令和3年5月13日、一九猷会(昭和42卒の同窓会名)会長名で同窓会に以下の質問状を提出。

「修猷歌集」、「修猷館200年史」で「玄界」に変更した理由。その根拠。

同窓会が正式に「玄海」を「玄界」に変更決定した事実。その議事録。(同窓会名簿は平成17年・22年は「玄海」、平成27年から「玄界」となっている。)

変更したのであれば同窓会会員にその理由を周知徹底してほしい。

・令和3年7月15日付同窓会会長名で『昭和53年発行の「修猷歌集」及び「修猷館200年史」を正史と扱うため「玄界」が正当』との回答。

・令和3年9月21日 「一九猷会」会長等が修猷館高校で館長との面談。

館長の話として、「高校としては「玄海」「玄界」が混在していたため、平成13年から修猷歌集と二百年史の「玄界」に歌詞を統一したが、同窓会等に高校が「玄界」を採用したことが徹底されなかった。館長としては、同窓会の広い範囲で「玄海」に戻すことへの機運が高まれば学校側でも再検討することにやぶさかではない。」旨の話であった。

・令和3年10月6日 「一九猷会」会長等が同窓会館で同窓会幹部と面談。

「歴史伝統伝承委員会の調査では歌詞の原本は不明のままだが、昭和53年以前の公的資料から大正十二年に制定された歌詞は「玄海」で、原本は「玄海」あることは十分推測され、今後歌詞変更問題が同窓会会員に広く行き渡り「玄海」に戻すという機運が高まれば、同窓会本部としても一緒に学校側に申請することができる。」との話であった。

以上

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